Note of Pediatric Surgery

腸内細菌、R、ときどき小児外科

サンタクルス谷トレッキング 装備編・食

1. 調理器具

実は今回のトレッキングで一番心配していたのが、調理器具でした。当然、4日間、料理をしないと死んでしまうわけなのですが、燃料を調達できるか?というところがネックでした。日本からは飛行機に乗せることができないので ( 手荷物じゃなくてもだめです ) 絶対に持っていくことができません。もちろんワラスで買い物ができればストーブの燃料が調達できることは知っていたのですが、僕はスケジュールがカツカツだったので、飛行機の遅延なんかで、ワラスで買い物をする時間がなかったらどうしよう?と考えたりしていました。

実際には、n&iの井上さんにお願いして買っておいてもらう形になりました。本当にありがたかったです。宿も含めて、いろいろと相談すると快く応じてくれると思いますよ。n&iとn&iが経営するおすすめの日本人宿Casa de Los Andesに関してはまた記事を書きます。

ワラス旅 | ペルー・ワラスの旅行会社 n&iペルー

バーナーはsotoのウィンドマスターを、クッカーはsnow peakのものを使っています。ウインドマスターはその名の通り、風にめっぽう強く、ちょっとやそこらの風ならビクともせず調理できます。ちなみにバーナーと燃料は同じメーカーのものじゃないといけないとずっと思い込んでたんですけど、ペルー製のもの使いましたが、全然大丈夫なんですね。

スノーピーク(snow peak) トレック900 [重量265g] SCS-008

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  • 発売日: 2012/03/12
  • メディア: スポーツ用品

実は万が一のことも考えて、ソロストーブも一応持っていっていきました。ついでにライター ( これも日本から持ち込めない ) が手に入らなかった時のことも考えて、ファイアスターター ( 火打ち石みたいなものです ) も持っていきました。

ソロストーブは木の枝を集めて着火剤を入れれば調理ができるという超スグレモノです。火力もなかなか強いのですが、ガスストーブの方が圧倒的に時間が早いので、1回しか使いませんでした。標高は高いですが、森林限界ではないので簡単に乾燥した小枝はたくさん手に入るので安心してください。ちなみに着火剤も当然、日本から持っていけないので、牛乳パックを切って持っていきました。牛乳パックはワセリンが塗布してあるので、よく燃えます。ファイアスターターの火花をトイレットペーパーに着火させ、牛乳パックに火を移し、小枝を燃やすという、ガチサバイバル感のある火起こしでした。

あとは地味にこのスクレイパー兼スプーンが便利でした。ウェットティッシュで食べた後にクッカーを拭くんですが、このスクレイパーを使うとほぼ綺麗にソースをすくえるので、少ないウェットティッシュでクッカーを綺麗にできます。

2. 水

次に大事なこと。それは水。サンタクルス谷トレッキングでは、基本的には水はすべて持っていくか現地調達する必要があります。売店などは一切ありません。

たくさんの川が流れているのですが、牛やドンキーが近くを通ったり住んだりしていますので、医者として感染管理上、直接飲むのはオススメできません ( それでも飲んでるツワモノもいましたが )。もちろんガイド付きのツアーであれば問題ないのでしょうが、単独トレッキングとなるとそうもいかず、かといえって4日分の水を持ち運ぶのは得策ではありません。

そんなにあなたに朗報です。

要は携帯式の濾過装置です。これメチャクチャ便利なのです。ってか、単独トレッキングでは必須のアイテムだと思います。想像してたよりずっとコンパクトでびっくりしました。

日本の山でも十分使える ( 水場じゃないところで水が汲めるのは意外とメリット ) ので、もっと早く買っておけばよかったと後悔しました。いろいろと付属品がついていますが、濾過装置本体があれば大丈夫。プラティパスに水を汲んで、飲み口にソーヤーミニをつけて、ナルゲンのボトルに注げば、理論上、加熱せずに飲める水が出来上がります。直接濾過装置に口をつけて飲むこともできるようです。

ちなみにナルゲンボトルは寝る前にお湯を入れて湯たんぽとして使うこともできるスグレモノです。

水に関しては、ソーヤーミニ、プラティパス、ナルゲンボトルがあればほぼ問題ないと思います。

3. 食料

ワラスのスーパーマーケットでも食料品は手に入ります。時間ができたので寄りましたが、品揃えは結構良かったので、たいていのものは手に入ると思います。僕はスーパーマーケットに寄れるかわからなかったのと、利便性と味はやはり日本のものが優れていると思ったので、日本から持って行きました。

マルタイラーメン 164g×10袋

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  • メディア: 食品&飲料

ひかり味噌 畑の具 190g

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  • メディア: 食品&飲料

僕は1分で茹でられるパスタとマルタイの棒ラーメンに、ツナと乾燥野菜を組み合わせてなんとか乗り切りました。

標高はかなり高いので、沸点がかなり低いため、短時間で茹でられるパスタの方が美味しく茹でられると思います。このパスタはかなりスグレモノで、あっという間に茹であがり、味も結構美味しかったです。

ツナに関しては、味はもちろんタンパク質の供給源として。軽いパックのものがamazonに売ってるので、それを使いました。本当は肉類を用意したかったんだけど、アメリカをトランジットで使う場合は注意が必要です。アメリカには加工品を含む、一切の肉類の持ち込みが禁止されているので、最悪の場合没収される可能性があります。なので、ツナにしました。この乾燥野菜も結構おいしいのでオススメです。余計なわかめが入ってないところがポイントです。

たえだ、結論からすると後半飽きたので、多少かさばっても、もっとバリエーション豊富にしておけばよかったと反省しました。もし次に海外トレッキングに行くなら、尾西食品アルファ米を持っていくでしょうね。

4. 行動食

行動食に関しては、日本の登山と一緒なのですが、遅効性のスニッカーズミニと即効性のドライフルーツを持っていきました。スニッカーズミニは小分けになっているので、便利ですよ。

で、本当に失敗したなと思ったのは、塩気のある行動食を用意しなかったこと。幸運にも4日間晴れっぱなしだったので、かなり汗をかきました。最終日はあまりに暑くて、体力の低下もあって軽い熱中症になってしまいました。食事以外で電解質を補給することができなくなってしまうので、柿の種などの塩辛い行動食を用意するか、ポカリの粉末や塩飴を持っていくといいと思います。