Note of Pediatric Surgery

腸内細菌、R、ときどき小児外科

小児と青年に対する原発性女性化乳房に対する外科手術 PSI

Surgical treatment of primary gynecomastia in children and adolescents

Pediatric Surgery International
June 2014, Volume 30, Issue 6, pp 641-647
Sebastian Fischer, Tobias Hirsch, Christoph Hirche, Jurij Kiefer, Maximilian Kueckelhaus, Günter Germann, Matthias A. Reichenberger

Purpose

・特発性の女性化乳房は小児および青年期にはよくみられる ・治療法には有害な副作用が現れることがあるが、外科手術は様々な方法で施行可能である ・小児および青年期には限られたエビデンスしか存在しない ・この後方視的検討によって、2つの外科手術に関する我々の経験を報告する ・皮下乳房切除術と皮下乳房切除術+脂肪吸引と名づけている

Patienet and methods

・後方視的検討 ・18再以下で特発性女性化乳房で手術を受けた全症例 ・術前の身長、体重、女性化乳房のスコア(Simon’s classification)を評価 ・加えて手術時間、入院期間、術後合併症を調査 ・術後経過は創部の状態と皮膚感覚障害、乳輪周囲の陥凹で評価した ・患者に手術に対する満足度と審美性に関してアンケートをとった(1 gooe / 6 bad)

Results

・手術を受けたのは37症例 ・女性化乳房のグレード:1度 13.5%(5例)、2度 40.5%(15例)、3度 46%(17例) ・皮下乳房切除術は11例(1度が30%) ・皮下乳房切除術+脂肪吸引は26例(2度 70.3%) ・術後合併症は2例に生じた

・長期の経過観察は32例に行われた ・中央値は34ヶ月(6-96ヶ月) ・肥厚性瘢痕 1例(3%)、・乳頭の陥没 2例(5%)、再発 2例(5%) ・患者の満足度は9%が満足しており、審美性のscoreの中央値は2点(1-5)であった ・手術法を検討すると、皮下乳房切除術+脂肪吸引は手術時間(73分 vs 90分)以外は皮下乳房切除術単独よりも優れていた

Conclusion

女性化乳房に対する手術による修正は選択的処置である ・成人に対して小児および青年の皮膚では、retractabilityが保たれている ・だから低侵襲な脂肪吸引と直接切除が有用であることが証明された

Comment

女性化乳房に手術適応があるのは恥ずかしながら知りませんでした。以下にhttp://www.med.unc.edu/surgery/plastic/grabb/Chapter%2061.pdfからの転載を掲載しておきます。原文にはaccessできない状況なので。

Subcutaneous mastecomy_2014_05_22_21.36.24 Simon's classification_2014_05_22_21.41.36

女性化乳房アルゴリズム_2014_05_22_21.41.03 女性化乳房の鑑別疾患

_2014_05_22_21.38.06